ずれていく


私の好きなバンドの曲に「どれくらいの」という曲があります。

どれくらいの どれくらいの
どれくらいの 悲しみを
どれっぽちの それっぽちの
それっぽちの 優しさで
人はずれていく ずれていく

この部分が好きで、本当にそう思います。

何かでガラリと変わることも時にはあるかもしれませんが、たいていの場合は気づかないくらいに少しずつじわじわと変化していくことの方が多いのだと思います。「ずれていく」という言葉がぴったりです。そして「ずれていく」くらいがちょうど良いのだと思います。

本当に些細なことや、本人も優しくしようと思ってやっていないような何気ないことこそ、人の心に自然と染み込みやすいです。それが少しずつ、人をずらしていくのだろうと思います。

良い方向にずれていくこともあれば、もちろんその反対の方向にずれていくこともあります。
はたから見たら「それは完全におかしいだろう」ということでも、本人にとってはじわじわずれてきたことなので気づきません。気付いたらこうなっていた…という感じで。

日々ずれながら、いい感じの自然な人間なれたらなと思ったりしています。