0か100、白か黒など結果をはっきりと2つに分けて考える人が身近にいて困っているor自分がそういう考え方をしてしまってしんどい…というお話を聞くことがあります。
ひとつうまくいかないことがあると全部がダメだと考えてしまう0か100思考は、自分を否定してしまうことが多いので本人はもちろん辛いのですが、周りにいる人も「またそう考えちゃうの?どうしてそうなるの?」と疲れてしまいます。
でも考え方には元々のその人の気質も関係しているし、考え方がクセになってしまっていることもあるので、治したいと思ってもそう簡単に変えることはできません。
「50の自分」も受け入れられるようになれば少し楽になれると思うのですが、そこに至るには0と100の両端にしか目が行かない本人ひとりでは最初は難しいので、周りの人の言葉かけがある方が良いと思います。
「そこまではできたんでしょ?それなら今回はもう良いんじゃない?」
「完璧とまではいかないかもしれないけど、前よりは進んでるんじゃない?」
など、0と100の間の段階をコツコツと気づかせてあげることで視野を広げていくこと、その段階に自分ひとりでも気づくことができるように訓練をしていくことが大切です。
また、この考え方の人は「こうじゃないといけない」と、あるひとつのことにすごく固執してカチカチに凝り固まってしまっていることも多いです。その凝りに気づいた周りの人が「どうしてそう思うの?」と本人といっしょに見つめなおして、ほぐしていくことも必要だと思います。
失敗したら落ち込むことは当然だし反省をした方がいいです。譲れないポイントがあって貫くことも素敵なことです。ただ、そこから抜け出せなくなったり、それ以外のことまで全部否定してしまったり、選択肢を極端に減らしてしまうところに問題があります。
力まず、視野を広く持っていられれば、そうなってしまうのを避けることができると思います。
もし周りに0か100思考で辛そうな人がいたら「その考え方やめなよ」というのではなく、少しずつ視野が広がるような言葉をかけてみてください。