なみだとごはん

先日、私がごはん屋さんで五目チャーハンをもぐもぐ食べていると、少し離れたカウンターに座っている大人の女の人が、涙をぽろぽろこぼしながら、目をごしごしふきながら、マーボー豆腐を食べていました。

このように、泣きながらごはんを食べている人を何度か見たことがあります。
そんな姿を見たら、わたしはいつもぎゅうぅぅっと苦しくなって、私の中にもきっとある優しい気持ちがじゅわ〜〜んと総動員で込み上げて来て、何だかいろんな過程をすっとばして「泣いてるねぇ。つらいのねぇ。大丈夫だよぉ〜泣かないで〜」とトントンしたくなってしまいます。しかし知らない人なので堪えます。

きっと自分もそれを経験しているからなんだと思います。一人暮らしの家で一人で泣きながら食べたこともあるし、ごはん屋さんでうどんだかそばだかを食べながら泣いたこともあります。
今思い出すと恥ずかしいけど、そのときは自分の気持ちに全集中してしまっていてどうしようもないのです。

泣きながら食べるというのは、すんごくつらかったり悲しかったりするんだけど、何とかそれを埋めようとしたり前に進もうとしたりしているときで、必死で自分と向き合っているときなんだと思います。

だからそういう人を見ると、男も女も関係なくとっても守ってあげたくなってしまうのです。

いま私の教室に来てくれているちびっこや女の子や男の子が、これからそういう場面になることもあるんだろうなぁと思うと、胸がきゅんとします。
その時にはきっと言えないから、今のうちにたくさん「大丈夫だよ〜」と言っておきたいなと思います。