話を聞くとき

教室に通ってくれている子たちは、毎日いろいろな話をしてくれます。

楽しかったことや嬉しかったこと、おいしかったことやわくわくすることなどポジティブな内容の話は「よかったねぇ、楽しみだねぇ」と気楽に聞いています。その子がその気持ちを好きなように存分に味わってもらえればいいなと、私はそう思うだけです。

でも、悲しかったことや腹が立ったこと、悩んでいるような話のとき、私はひとつボタンをポチッと押してこちらの聞くモードを切り替えるようにしています。「その子の気持ち、考えを整理しながら聞く」モードです。
そういう感情はその子自身にもていねいに扱ってほしいからです。

というのも、話を聞いていると自分でもその感情の出どころを理解できていないことがしばしばあるからです。
例えば「学校で先生にこんなこと言われてすごいムカついた!」という話のとき、何があったの?どの言葉に腹が立ったの?と聞いていくと「あれ?それは初めっから怒られるって分かってたんじゃないの?なのに何でしちゃったの?」とこちらが疑問に思うことがあってさらに聞いていくと「その日の朝にこんなことがあってイライラしてたんだ」と感情の発端が別のところにあったということもあります。

こうやって、ネガティブな感情の出どころを自分で探ることに慣れておくことは、今後の人生で役に立つのではないかなと私は考えています。自分自身で感情を整理することができると、きっと気持ちの切り替えもスムーズにできるようになります。
人に聞いてもらいながら整えることができれば良いのですが、大人になるといつでも誰かに話せるというわけにはいかないこともあるし、日々の小さなモヤモヤだと一人でやりくりできる方が便利です。

勝手にそんなことを思いながら、聞いています。私自身の気持ちを扱う練習にもなると思っています。私もまだまだできていないところが多いので、日々訓練です。